
「株主優待っておトクそうだけど、株って怖い…」
「クロス取引って聞いたことあるけど、どういう仕組み?」
そんな疑問を持つ人に向けて、この記事では クロス取引の基本をやさしく解説 します。
株主優待は、お食事券や買い物券、カタログギフトなどがもらえる制度。
でも普通に株を買うと、株価が下がったら損をするリスクがあります。
そこで登場するのが クロス取引。株価の変動リスクをできるだけ抑えて、優待だけをもらえる方法です。
企業が株主優待を出す理由
「株を持ち続けてくれる株主を増やしたい」からです。優待があるとファン株主が増え、株価の安定やイメージアップにもつながります。投資家側も日常で使える特典がもらえるのが魅力です。
クロス取引とは?
同じ銘柄を『買う』と『売る』を同時に行う方法です。たとえばA社の株を100株買い、同時に100株を信用売り(株を借りて売ること)します。こうすると、株価が上がっても下がっても損益はほぼ打ち消し合い、優待や配当だけを狙えます。
基本ルール(まずはここだけ)
- 締切日(権利付き最終日)を守る:この日までに株主であることが大前提。
- 買いと売りの株数は同じ:100株買ったら100株売る。ズレるとリスクが残ります。
- 費用を意識する:取引手数料と貸株料(株を借りるレンタル料)。
優待の価値 > 費用 であれば、おトクになります。
始め方ステップ
ステップ① 証券口座を開設する
クロス取引には「現物取引」と「信用取引」が必要。
信用取引は株を一時的に借りて売る仕組みです。口座開設後に信用口座の申込も忘れずに。
私の口座構成と資金管理のコツは、優待クロス初心者必見!主婦が実際に使う証券口座と資金管理のコツ にまとめています。
ステップ② 欲しい株主優待を探す
外食の食事券、スーパーの商品券、カタログギフトなど色々。
優待カレンダーで締切日(権利付き最終日)を確認し、候補を決めます。
直近で狙える銘柄や作戦は、【2025年9月株主優待】少額から狙えるおすすめ銘柄7選[安い順ランキング] をチェック。
ステップ③ 在庫(信用売り)がある銘柄を選ぶ
信用売りは「株を借りる」必要があるため、在庫がないと売れません。人気銘柄は在庫解放直後に消えることも。
ステップ④ 買いと売りを同時発注
狙う株を「現物買い」と「信用売り」で同じ株数注文。これで株価変動リスクを抑えつつ、株主としての権利を確保できます。
ステップ⑤ 優待が確定したら取引を解消
- 現渡し:持っている現物株で信用売りをそのまま決済
- 反対売買:買った株を売り、売った株を買い戻す
どちらでも結果は同じです。
注意点(ここでつまずきやすい)
- 在庫切れは日常茶飯事:マクドナルド・イオン等は解禁直後に枯れることも。
- 制度信用と一般信用:制度信用は追加費用(逆日歩)が発生する場合あり。
初心者は一般信用を選ぶのがおすすめ。 - 資金管理:現物購入資金+保証金(証拠金)が要るので、無理のない範囲で。
費用シミュレーション(ざっくり)
例:株価2,000円 × 100株 = 20万円をクロス
- 取引手数料:300円
- 貸株料:1日20円 × 5日 = 100円
- 合計費用:400円
もし優待が「1,000円分の商品券」なら、差し引き +600円。
常に 優待価値 > 費用 になるかを意識しましょう。
最初にやりがちな失敗
- 株数のズレ:100株優待なのに信用売りを50株だけ等。
- 日付の勘違い:権利付き最終日を1日誤ると優待はもらえません。
- 手数料負け:優待価値が小さい銘柄で費用が上回る。
続けるコツ
- 優待カレンダーを月初にチェック:狙いを先に決める。
- 在庫解放の時間帯を把握:証券会社ごとにクセあり。
- 小さく練習 → 人気銘柄へ:最初は経験優先でOK。
よくある質問
Q. 本当に損しない?
A. 手数料や貸株料は必ずかかります。
ただし 優待価値 > 費用 ならトータルでプラス。
Q. 配当はもらえる?
A. 原則もらえますが、信用売りとの調整で実受取はやや減ることがあります。
Q. いつ届く?
A. 権利付き最終日の2〜3か月後が目安(企業により変動)。
まとめ
- 「買い」と「売り」を同時に行い、株価リスクを抑える
- 締切日(権利付き最終日)までに株主であることが前提
- 手数料・貸株料を差し引いてプラスなら成功
最初はややこしく見えても、慣れれば「優待カレンダー→在庫確保→解消」の繰り返し。大学生・新社会人でも十分理解できるシンプルなルールです。
👉 実際の体験談は 初心者必見!主婦が語る優待クロス取引の失敗談と成功のコツ にあります。
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